わからない
僕はこの人たちを愛しているのか この人たちは僕を必要としているのか 僕とはいったい何なのか この人たちとはいったい何なのか 僕には何がわかっているのだろうか ―『私たちの群れ』
— 西岡兄妹bot (@nishiokabrosis) October 14, 2019
私は西岡兄妹の書く詩が好きだ。幻想的な世界に感情の読めない作画、抽象的な物言いなのになぜか心に突き刺さる言葉の数々は過去や未来の自分を虐めていく。
夢を見ているかのようと表現するのもわかる。
「私たちの群れ」は短編集「地獄」のうちの一つ。これは家族や恋人、子供、自分が多く表現されていて、これの場合は子供に対して自分が思っている台詞だ。
だが本当にそれなのか、夢のように何かへの表現なのか考えてしまう。*1
今の自分を当てはめると、自分のスキルが持っているのかどうかわからない。
私は1エンジニアだ。知識を武器として日々戦っている。その知識は色々なものがあり、RPGで例えるならば、剣や槌といった武器を頭というアイテムボックスに入れているような感じだろうか。それらの武器を状況によって使い分けて先へ進んでいく。
だが武器は錆び付く長年使っていなければ錆び付くが、使っていたってとがなければ錆びつく。そんな武器で先に進めばゲームオーバーだろう。だからこそ手入れをしていかなければいけない。
だが武器は多い。今の環境がそういうものだと言えばそうなのだろう。
一つ一つ丁寧に手入れをしていくと別の武器が錆びてしまう。なら武器を絞るのか?それもありだろう。
武器より特技を生かすというのもある。剣ならば回転斬りが得意ですと言えばいい。リンクのようなものだろうか?
だが目的は前へ進むことだ、竜王のようなボスを倒してエンディングを迎えることだ*2
その上で回転斬りなら雑魚殲滅には役立つが、単体の強敵が出た時どう対処するのだろうか?
こうやって延々と悩んでいくうちに自分の武器はどんどん錆びついていく。
今持っている武器は何なのだろうか。その武器は錆びついているのだろうか。次のステージで役に立つほど強化されているのだろうか。
頭というアイテムボックスはとても使い勝手が悪い。今自分が持っているものを確認することすらすぐにできやしない。
私は今何を持っているのだろうか。
ぼくはいつまでこうしていなければならないのだろう まるで子供のように身を小さくして この暗く湿った穴の中で ふとぼくがまだこの学校を卒業できていないかのような そんな感じがした -『子供の遊び』
— 西岡兄妹bot (@nishiokabrosis) October 13, 2019